樋口 洋子

Yoko Higuchi

理化学研究所 脳神経科学研究センター

日本学術振興会特別研究員(PD)

higuchi(at)cv.jinkan.kyoto-u.ac.jp

研究テーマ

潜在学習メカニズムの解明を目指して研究を行っています。私たちは、自分をとりまく世界の情報を知らず知らずのうちに学習しています。この意識の伴わない学習を、意識的な学習(顕在学習)と対比して、潜在学習と呼びます。潜在学習は自動的に起こり、その学習量には制限がないか、少なくとも顕在学習に比べてずっと多いことが知られています。潜在学習の研究により、記憶や学習に関するまだ見ぬ重要なメカニズムやその神経基盤が明らかになる可能性があります。

キーワード

潜在学習、知覚学習、統計学習、視覚的注意

所属学会

日本心理学会,日本基礎心理学会,日本認知心理学会,Vision Science Sosiety

学歴

2017年9月 京都大学大学院人間・環境学研究科 博士(人間・環境学)

2016年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程指導認定退学

2012年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了

2010年3月 筑波大学第二学群人間学類卒業

研究業績

【論文】

Kirchner-Häusler, A., Boiger, M., Uchida, Y., Higuchi, Y., Uchida, A., & Mesquita, B. (2021). Relatively Happy: The Role of the Positive-to-Negative Affect Ratio in Japanese and Belgian Couples. Journal of Cross-Cultural Psychology,. doi: 10.1177/00220221211051016

Higuchi, Y., Ueda, Y., Shibata, K., & Saiki, J. (2020) Spatial variability induces generalization in contextual cueing. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 46, 2295–2313. doi: 10.1037/xlm0000796

Higuchi, Y., Inoue, S., Hamada, H., & Kumada, T. (2020). Artificial optic flow guides attention in a driving scene. Human Factors: The Journal of the Human Factors and Ergonomics Society, 62, 578–588. doi:10.1177/0018720819847022

Higuchi, Y., Inoue, S., Endo, T., & Kumada, T. (2019). Task-irrelevant optic flow guides attention in visual search. Attention, Perception, & Psychophysics, 81, 1327–1345. doi:10.3758/s13414-018-01646-8

Higuchi, Y., & Saiki, J. (2017). Implicit learning of spatial configuration occurs without eye movement. Japanese Psychological Research, 59, 122–132. doi: 10.1111/jpr.12147

Higuchi, Y., Ueda, Y., Ogawa, H., & Saiki, J. (2016). Task-relevant information is prioritized in spatiotemporal contextual cueing. Attention, Perception & Psychophysics, 78, 2397–2410. doi:10.3758/s13414-016-1198-0

【著書】

樋口洋子(編者、分担執筆「認知心理学」), はじめての心理学概論 古見文一・小山内秀和・樋口洋子・津田裕之(編), ナカニシヤ出版, pp27-38, 2019年.

樋口洋子(分担執筆 「メンタルローテーション」「ポズナーパラダイム、ドットプローブ法」「Go/No-go課題」), 心理学, 認知・行動科学のための反応時間ハンドブック 綾部早穂・井関龍太・熊田孝恒(編), 勁草書房, 2019年.

【特許】

発明者:井上聡・濱田洋人・遠藤照昌・熊田孝恒・樋口洋子、発明の名称:視線誘導装置、出願人:トヨタ自動車株式会社、国立大学法人京都大学(特開2020-009077; 特願2018-128586)

【国際学会発表】

Higuchi, Y., Tsuchiya, N., Kanai, R., & Shibata., K. (2019). Extensive training with feedback reduces attentional demand in visual feature binding. Poster presented at Vision Sciences Society 19th Annual Meeting, May 20 (17–22), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki. (2018). Variability influences generalization in implicit learning of spatial configurations. Poster presented at Vision Sciences Society 18th Annual Meeting, May 19 (18–23), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y., Endo, T., Inoue, S., & Kumada, T. (2017). Task-irrelevant optic flow guides overt attention in visual search. Poster presented at Vision Sciences Society 17th Annual Meeting, May 20 (19–24), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y., & Turk-Browne, N. B. (2016). Eye movements determine which of multiple regularities are acquired during statistical learning. Poster presented at Vision Sciences Society 16th Annual Meeting, May 15 (13-18), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki, J. (2016). Flexible implicit learning of variable spatial configurations. Talk presented at the Korean Society for Cognitive and Biological Psychology ’16 Annual Meeting, January 21 (21–23), Jeju-do, Korea.

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki, J. (2015). Variability during learning facilitates generalization in contextual cueing. Poster presented at Vision Sciences Society 15th Annual Meeting, May 19 (15-20), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y. & Saiki, J. (2014). Contextual cueing effect without eye movements. Poster presented at Vision Sciences Society 14th Annual Meeting, May 20 (16-21), St. Pete Beach, Florida, USA.

Higuchi, Y., Ueda, Y., Ogawa, H., & Saiki, J. (2013). Task sets determine implicitly learned stimulus information in spatio-temporal contextual cueing. Poster presented at Vision Sciences Society 13th Annual Meeting, May 11 (10–15), Naples, Florida, USA.

Tanida, Y., Higuchi, Y., Yano, Y., & Saito, S. (2012). Assignment of accent patterns to nonword items in a rapid reading task by Japanese speakers of the Kansai dialect. Poster presented at Cognitive Science Society 34th Annual Meeting, Aug 1–4, Sapporo, Japan.

Higuchi, Y., Ogawa, H., Ueda, Y., & Saiki, J. (2012). Object identities facilitate response to a target in spatio-temporal contextual cuing. Poster presented at Vision Sciences Society 12th Annual Meeting, May 12 (11-16), Naples, Florida, USA.

Higuchi, Y., Ogawa, H., Ueda, Y., & Saiki, J. (2012). Mechanisms of implicit learning of visual event sequences investigated by eye movement. Poster presented at 10th Tsukuba International Conference on Memory, Mar 5 (4–6), Tokyo, Japan.

Higuchi, Y., Ogawa, H., & Saiki, J. (2011). Implicit learning of visual event sequence. Poster presented at 9th Tsukuba International Conference on Memory, Mar 7(6–8), Tokyo, Japan.

【国内学会発表】

樋口洋子, 上田祥行, 齋木潤 (2015). 学習時の変動が潜在学習の般化に及ぼす影響. 日本心理学会第79回大会ポスター発表, 名古屋国際会議場, 愛知県名古屋市, 9月22日(22-24日).

樋口洋子, 齋木潤 (2013). 文脈手がかり効果の生起における眼球運動の役割. 日本心理学会第77回大会ポスター発表, 札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センター, 北海道札幌市, 9月21日(19-21日).

Higuchi, Y., Ueda, Y., Ogawa, H., & Saiki, J. (2013). Task-related information is selectively learned in spatiotemporal contextual cueing. 日本認知心理学会第11回大会口頭発表, つくば国際会議場, 茨城県つくば市, 6月29日(29-30日).

樋口洋子, 小川洋和, 上田祥行, 齋木潤 (2012). 系列の潜在学習における位置とアイデンティティの役割. 日本心理学会第76回大会ポスター発表, 専修大学, 神奈川県川崎市, 9月13日(11-13日).

樋口洋子, 小川洋和, 上田祥行, 齋木潤 (2011). 時空間的な視覚情報に対する潜在学習の検討. 日本基礎心理学会第30回大会ポスター発表, 慶應義塾大学, 神奈川県横浜市, 12月4日(3-4日).

樋口洋子, 小川洋和, 齋木潤 (2011). 連続的に発生するイベントに対する文脈学習の検討. 日本心理学会第75回大会ポスター発表, 日本大学, 東京都世田谷区, 9月15日(15-17日).

【研究会・シンポジウム】

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki, J. (2018). Variability induces generalization in implicit learning of spatial configurations. 生理学研究所研究会 「認知神経科学の先端 知覚学習と運動学習」, 生理学研究所, 愛知県岡崎市, 9月21日(21-22日).

樋口洋子, 井上聡, 遠藤照昌, 熊田孝恒 (2018). 課題非関連のオプティックフローが視覚的注意を誘導する. 「注意と認知」研究会第16回合宿研究会口頭発表, ホテルサンルートプラザ名古屋, 愛知県名古屋市, 3月4日(4-6日).

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki, J. (2016). Implicit learning of variable spatial configurations. Poster presented at Kyoto University–National Taiwan University International Symposium “Social Cognitive Biology on Representation of Environment”, July 31, Inamori Foundation Memorial Hall, Kyoto University, Kyoto, Japan.

Higuchi, Y., Ueda, Y., & Saiki, J. (2015). Variability induces generalization in implicit learning of spatial configuration. Poster presented at satellite symposium of the 38th annual meeting of the Japan Neuroscience Society, Aug 1, Kyoto, Japan.

樋口洋子, 上田祥行, 齋木潤 (2014). 視覚場面を構成する物体群が持つ統計的規則性の潜在学習. 「注意と認知」研究会第12回合宿研究会口頭発表, ホテルサンルートプラザ名古屋, 愛知県名古屋市, 3月3日(2-4日).

樋口洋子, 菊野雄一郎, 齋木潤 (2013). 視覚探索課題の成績と主観的精神集中の関係. 京都大学卓越した大学院拠点形成支援国際フォーラム 実践知と教育研究の未来. ポスター発表. 京都大学時計台記念館2階 国際交流ホールIII, 京都府京都市, 3月20-21日(20-21日)

樋口洋子, 上田祥行, 小川洋和, 齋木潤 (2013). 系列の潜在学習における課題依存性. 「注意と認知」研究会第11回合宿研究会口頭発表, ホテルサンルートプラザ名古屋, 愛知県名古屋市, 3月11日(10-12日).

樋口洋子, 小川洋和, 上田祥行, 齋木潤 (2012). 時空間的文脈手がかり効果のメカニズム: 眼球運動による検討. 「注意と認知」研究会第10回合宿研究会口頭発表, ホテルサンルートプラザ名古屋, 愛知県名古屋市, 3月19日(18-20日).

樋口洋子, 小川洋和, 上田祥行, 齋木潤 (2011). いつ, どこで, なにが?‐時空間的文脈手がかり効果の検討‐. Young Perceptionists’ Seminar 2011口頭発表, 九十九里ヴィラそとぼう, 千葉県いすみ市, 9月23日(23-25日).

樋口洋子, 小川洋和, 齋木潤 (2011). 連続的に発生するイベントに対してどのように潜在的文脈学習が生じるのか?. 「注意と認知」研究会第9回合宿研究会口頭発表, ホテルサンルートプラザ名古屋, 愛知県名古屋市, 3月15日(13-15日).

樋口洋子, 小川洋和, 齋木潤 (2011). 視覚的なイベントの系列は文脈として学習されるか. 第4回京大慶大GCOE合同シンポジウム「トランスナショナルな心・人・社会」ポスター発表, 京都大学時計台記念館2階 国際交流ホールⅠ, 京都府京都市, 1月9日.

【講演】

視覚における潜在学習を左右する要因. (2019). Cognitive Science Meeting, 千葉大学, 千葉県千葉市, 7月19日.

視覚的統計学習における眼球運動の役割. (2017). 第14回東海若手実験心理学研究会, 名古屋大学, 愛知県名古屋市, 11月25日.

課題非関連のオプティックフローが視覚的注意を誘導する. (2017). 第36回関西若手実験心理学研究会, 立命館大学大阪いばらきキャンパス, 大阪府茨木市, 7月8日.

複数の規則性からの統計学習における眼球運動の役割. (2016). 第32回関西若手実験心理学研究会, 関西学院大学上ヶ原キャンパス, 兵庫県西宮市, 4月9日.

潜在学習の課題依存性. (2016). 第4回心の先端研究ユニットコロキアム, 京都大学, 京都府京都市, 12月15日.

視覚探索課題における物体配置の統計的規則性の潜在学習. (2014). 第26回関西若手実験心理学研究会, 神戸大学, 兵庫県神戸市, 4月12日.

視覚的な規則性の学習と記憶. (2014). 関西若手実験心理学研究会 2014年度レビュー合宿, 有馬の工房, 兵庫県神戸市, 2月26日(26-27日).

視覚場面を構成する物体群が持つ統計的規則性の抽出. (2013). 関西若手実験心理学研究会 2013年度合宿研究会, 京都大原山荘, 京都府京都市, 8月30日(30-31日).

視覚的イベントに対する潜在学習の検討. (2011). 第17回関西若手実験心理学研究会, 神戸大学, 兵庫県神戸市, 6月4日.

【報告書】

樋口洋子・井上聡・遠藤照昌・熊田孝恒. 課題非関連のオプティックフローが視覚的注意を誘導する. Technical Report on Attention and Cognition、1号、pp1–2、2018.

樋口洋子・上田祥行・齋木潤. 視覚場面を構成する物体群が持つ統計的規則性の潜在学習. Technical Report on Attention and Cognition、11号、pp1–2、2014.

樋口洋子・上田祥行・小川洋和・齋木潤. 系列の潜在学習における課題依存性. Technical Report on Attention and Cognition、8号、pp1–2、2013.

樋口洋子・小川洋和・上田祥行・齋木潤. 時空間的文脈手がかり効果のメカニズム:眼球運動による検討. Technical Report on Attention and Cognition、10号、pp1–2、2012.

樋口洋子・小川洋和・齋木潤. 連続的に発生するイベントに対してどのように潜在的文脈学習が生じるのか?. Technical Report on Attention and Cognition、20号、pp1–2、2011.

【アウトリーチ活動】

ポッドキャスト「心理学ニュース

アカデミストジャーナル「ヒトは無意識に情報を取捨選択している? – 心理学的アプローチで解明する」 2016年12月20日

日本経済新聞(日刊)「人間は無意識でも学習する」 2016年10月16日

京都大学プレスリリース「ヒトは無意識に何を選び学ぶのか -課題に左右される膨大な視覚情報からの取捨選択-」 2016年9月8日

経歴

令和2年4月~現在 日本学術振興会特別研究員(PD)

令和元年10月~現在 理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員

平成30年10月~令和元年9月 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部 研究員

平成29年10月~平成30年9月 名古屋大学大学院情報学研究科 研究員

平成28年4月~平成29年9月 京都大学大学院情報学研究科 特定研究員

平成28年4月~平成29年8月 京都精華大学非常勤講師(視覚認知論)

平成28年10月~平成29年3月 佛教大学非常勤講師(心理学初級実習)

平成27年9月~平成28年3月 こころの未来研究センター オフィス・アシスタント

平成27年6月~平成28年3月 神戸大学大学院国際文化学研究科 技術補佐員

平成26年7月~平成27年5月 プリンストン大学心理学研究科 訪問研究員

平成25年4月~平成27年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)

平成24年4月~平成26年3月 大手前大学非常勤講師(心理学実験実習・心理学実験演習)

平成25年7月~平成25年10月 こころの未来研究センター ティーチング・アシスタント(心理学研究法Ⅰ)

平成24年6月~平成24年12月 京都大学大学院人間・環境学研究科 オフィス・アシスタント

平成24年4月~平成25年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科 リサーチ・アシスタント

平成22年10月~平成22年1月 京都大学大学院人間・環境学研究科 ティーチング・アシスタント(視覚科学B)

研究助成・競争的資金

2020年4月〜2024年3月 日本学術振興会 科学研究費補助金 若手研究 「潜在的に獲得した学習内容の顕在的再活性に関する認知神経科学的研究」

2020年4月〜2023年3月 日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 「潜在学習における統計的規則性の統合メカニズムの解明」

2013年4月〜2015年3月 日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 「視覚場面を構成する物体群が持つ統計的規則性の潜在学習メカニズムの解明」

2013年度 国際研究集会発表助成. 公益財団法人 京都大学教育研究振興財団

2012年度 日本学生支援機構 特に優れた業績による返還免除(全額免除)